──愛されてないの？私に魅力がないの？と思ってしまう前に
付き合っているのに、彼がまったく求めてこない。
最初は気にしないようにしていたけれど、だんだんと「私に魅力がないのかな…？」「もう愛されていないのかも」と不安が募っていく。
これは、多くの女性が密かに抱える「性に関するモヤモヤ」のひとつです。
性のことは話しづらく、パートナーにも打ち明けにくいために、どんどんひとりで抱え込んでしまいがちです。
でも、決してあなたが悪いわけではありません。
この記事では、「彼が求めてこない」ことへの不安を、どう捉え直すか。
そして、関係を壊さずに“気持ち”を伝えるためのヒントをお届けします。
1. 「SEXを求めてこない＝愛されていない」とは限らない理由
まず最初に伝えたいのは、“セックスの頻度”と“愛情の深さ”は、必ずしも比例しないということです。
たとえば彼はこんな理由で、あなたを求めていないのかもしれません。
- 仕事のストレスや疲れが続いていて、体力的に余裕がない
- 自分の性的な自信（ED・コンプレックス）に悩んでいる
- 「求めすぎると重いと思われそう」と我慢している
- あなたとの関係が安心しすぎて、性的なテンションになりづらい
このように、男性側の事情で「行動としての性」が表に出ていないだけで、気持ちが冷めているわけではないケースも多々あります。
女性はどうしても、「彼が触れてこない＝嫌われたのかも」と感じてしまいがちですが、
“求めないこと”が“無関心”とは限らないのです。
2. 自分の心にある「不安の正体」を見つける
とはいえ、どんな理由があるにせよ、「求められないことで傷ついている」のは事実。
その感情を否定する必要はありません。
まずは、あなたがどんな感情を抱いているのかを、やさしく見つめてあげることから始めてみましょう。
たとえばこんな感情、ありませんか？
- 「女として見られてないのかも」という寂しさ
- 「他の女性と比べられてるのかも」という不安
- 「もう飽きられたのかな」という焦り
- 「求めたいけど、傷つきたくなくて言えない」という葛藤
これらの気持ちはすべて、“愛されたい”“認められたい”という自然な欲求から生まれるものです。
恥ずかしいことでも、わがままでもありません。
大切なのは、彼を責める前に、まずは自分の心にある「本当の願い」に気づくこと。
それが、この悩みを解決する最初の一歩です。
3. 不満ではなく“感情”を伝える｜伝え方のコツ
セックスについての悩みは、とても繊細なテーマです。
だからこそ、「どうして求めてくれないの？」という問いかけではなく、“自分の気持ち”として伝えることがとても大切です。
NGになりやすい伝え方
- 「なんでしてくれないの？」（責める口調）
- 「私のこともう好きじゃないんでしょ？」（極端な決めつけ）
- 「ほかに女でもいるの？」（疑い・攻撃）
こうした表現は、相手を守りに入らせてしまい、本音で話し合えなくなる原因になります。
気持ちを伝える例文
- 「最近、私のほうが触れたいって感じることが多くて、ちょっと寂しいなって思ってたの」
- 「あなたのことが好きだから、ちゃんと気持ちを確かめ合える時間も大事にしたいなって思うの」
- 「うまく言えないけど…女として見てもらえてるか、不安に感じてしまうことがあるんだ」
こうした“事実”より“感情”にフォーカスした伝え方は、相手の防衛本能を刺激せず、関係を壊さずに距離を近づけるきっかけになります。
4. 彼の反応が薄くても、すぐに「拒否」と受け取らないで
勇気を出して伝えたのに、彼が曖昧な反応だったり、はぐらかされたりしたら――
「やっぱり私が悪かったのかな」「重いと思われたかな」と、さらに自信を失ってしまいそうになりますよね。
でも、男性は「気持ちを言葉にすること」が苦手な人が多いものです。
彼が何も言えなかったのは、あなたを否定しているのではなく、
- 「どう答えればいいかわからなかった」
- 「プレッシャーに感じて混乱した」
- 「自分にも悩みがあるけど、整理できていない」
など、言葉にできない理由があるだけかもしれません。
大切なのは、話し合いを「一度きり」にしないこと。
ゆっくりでいいので、少しずつ“心地よいコミュニケーション”を重ねていきましょう。
5. それでも満たされないとき、考えたい「自分の幸せの軸」
努力しても関係が変わらない。
何度伝えても距離が埋まらない。
彼が性に無関心すぎて、話し合いさえできない。
そんな状況に長くいると、「私がもっと我慢すれば…」と自己犠牲的な思考に傾いてしまうことがあります。
でも、恋愛やパートナーシップは“我慢”ではなく“調和”で成り立つべきもの。
もしあなたが長く不安や虚しさを感じ続けているなら、
「私はこの関係で、本当に幸せになれる？」と自分に問いかけてみてください。
性の問題は、身体だけの話ではありません。
「大切にされていると感じられるか」＝「自己肯定感と結びつく」からこそ、無視できないテーマなのです。
おわりに：あなたの願いは、わがままじゃない
「求めてほしい」「触れてほしい」
そんな気持ちは、決してわがままでも、重い感情でもありません。
それは、誰かと心と身体でつながりたいという、健やかでまっすぐな願いです。
自分の中にある不安やさみしさを、否定しないでください。
そして、パートナーに伝えるときは、あなた自身の感情を大切に扱うように、やさしく伝えてみてください。
もしそれでも届かないなら、自分の幸せを守るために、立ち止まる選択も「あり」です。
あなたには、心も身体もあたたかく受け止めてくれる関係を築く権利があります。
無理せず、でもあきらめず。
“女性としての自分”を大切にしながら、これからも人と向き合っていけますように。
