
タロットカード【死神】の基本的な意味は?
【死神】の核となるキーワード
終焉・変容・再生
【死神】の絵の意味
カードには、黒い鎧をまとった骸骨の死神が白い馬にまたがり、手に黒い旗を掲げて行進する姿が描かれています。旗には白い薔薇が描かれており、これは「純粋な再生」「新たな始まり」を象徴しています。
死神の前には倒れた王、祈りを捧げる僧侶、死を受け入れる女性と子どもの姿があり、「どんな立場であっても変化は平等に訪れる」ことを示しています。背景には昇る太陽があり、何かが終わることが新たな夜明けへとつながることを暗示しています。
このカードは、恐れるべきものではなく「必要な終わり」や「避けられない変化」を受け入れ、新しいスタートを切る準備が整っていることを伝えています。
タロットカード【死神】の正位置・逆位置別の意味
死神のカードは、恐ろしいイメージを持たれがちですが、タロットにおいては「再生へのプロセス」として重要な意味を持っています。
それでは、正位置と逆位置それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。
タロットカード【死神】の正位置の意味

死神 正位置
正位置の基本キーワード
終わりと始まり、変容、脱皮、新たな可能性、リセット、成長への区切り、古い価値観を手放す、不要なものの終焉、人生の再構築、過去を超える など
死神の正位置が出たら、どう解釈する?
死神の正位置は、「何かが終わることで新しいステージが始まる」ことを意味します。過去に執着せず、不要なものを手放す勇気を持つことで、大きな成長と再生がもたらされます。
一見つらい別れや失敗に見える出来事も、より良い未来のために必要なプロセスです。変化を恐れず、受け入れることで、人生の流れが好転していきます。
死神の正位置が出たとき、恋愛・仕事・人間関係それぞれのキーワードを出すなら?
恋愛について占った時のキーワード例(死神/正位置)
別れ、新たな出会いへの準備、古い関係の清算、成長のための別離、リスタート、気持ちの区切り、関係性のリセット など
恋愛について占ったときの解釈(死神/正位置)
恋愛では、現在の関係に区切りをつけ、新たな道へ進む必要性を示唆します。別れを恐れず、変化を受け入れることで、より良いパートナーシップに出会える可能性が広がります。終わりは悲しいだけでなく、新たな幸福への入り口でもあるのです。
仕事について占った時のキーワード例(死神/正位置)
転職、キャリアチェンジ、プロジェクトの終了、新たなスタート、役割の変化、方針転換、旧体制からの脱却 など
仕事について占ったときの解釈(死神/正位置)
仕事では、今の職場やプロジェクトに区切りをつけるタイミングかもしれません。過去の成功体験や安全圏にしがみつくのではなく、新しい道を選ぶ勇気が求められます。転職や新しい挑戦に踏み出す好機とも読めます。
対人関係について占った時のキーワード例(死神/正位置)
縁の終わり、新たな関係の始まり、人間関係の断捨離、距離を置く選択、再スタート、過去のしがらみからの解放 など
対人関係について占ったときの解釈(死神/正位置)
対人関係では、長年のしがらみや不健全な関係を手放す必要が出てきます。今は無理に関係を維持するよりも、自分自身の未来のために整理する時期です。潔い決断が、次のステージを引き寄せます。
タロットカード【死神】の逆位置の意味

死神 逆位置
逆位置の基本キーワード
変化への恐れ、終わらせられない執着、停滞、過去にしがみつく、再生の遅れ、失敗への恐怖、無理な継続、不安による後退 など
死神の逆位置が出たら、どう解釈する?
死神の逆位置は、本来なら終わらせるべきものに執着して、変化を拒んでしまっている状態を表します。怖れや未練が強く、次に進むためのステップを踏み出せずにいるかもしれません。
また、何らかの事情で変化が遅れている、あるいは停滞を感じている状況も示します。過去にしがみつくことで、自ら未来への扉を閉ざしてしまうことがないよう注意が必要です。
死神の逆位置が出たとき、恋愛・仕事・対人関係それぞれのキーワードを出すなら?
恋愛について占った時のキーワード例(死神/逆位置)
別れを受け入れられない、過去に固執する、不健全な関係の継続、未練、成長の停滞、リセットできない関係 など
恋愛について占ったときの解釈(死神/逆位置)
恋愛では、終わるべき関係に執着してしまったり、過去の相手への未練が断ち切れない状況を表します。感情に流されるよりも、未来を見据えた選択を意識することが求められます。
仕事について占った時のキーワード例(死神/逆位置)
キャリアの停滞、変化への抵抗、転職の迷い、役割にしがみつく、環境の悪化、過去のやり方への固執 など
仕事について占ったときの解釈(死神/逆位置)
仕事では、環境ややり方を変えるべきタイミングにありながら、それを恐れて動けない状態かもしれません。新しいチャンスを逃してしまう前に、自分自身の可能性を信じて一歩踏み出す勇気が必要です。
対人関係について占った時のキーワード例(死神/逆位置)
切れない縁、依存、不健全な関係、過去への固執、関係性の停滞、距離を置けない苦しみ など
対人関係について占ったときの解釈(死神/逆位置)
対人関係では、関係を終わらせるべきなのに踏ん切りがつかない、または無理に関係を続けて苦しんでいる場合があります。冷静に未来志向で判断し、必要なら潔く区切りをつけることが重要です。
タロットカード【死神】についてのまとめ
死神のカードは、単なる「終わり」ではなく、次の成長と再生への「準備段階」であることを伝えています。正位置では、不要なものを手放す勇気と、それによって得られる新たな未来を象徴しています。変化を恐れず受け入れることが、人生の流れを好転させる鍵となるでしょう。
逆位置では、終わるべきものにしがみついているために、停滞や苦しみが長引いている可能性を示します。勇気を出して過去と決別し、新たな可能性を信じることが、閉ざされた扉を開くために必要です。
死神のカードは「終わり」ではなく「始まりへの道」。恐れを手放し、未来へ進むことを促しているのです。